商標登録の基礎知識
商標調査のポイント
商標調査について
商標出願をする際には、同一の商標や、類似する商標が他社により商標登録されていないかを確認しておきましょう。
確認をしておけば、商標登録される可能性が高いのか低いのかも分かりますので、費用を無駄にしてしまうことも防げます。
また、出願をしてから審査の結果が通知されるまでに、数ヶ月かかりますから、事前に他社の商標登録を確認しておくことが、時間のロスを防ぐことにもなります。
商標調査のポイント
例えば、「べジータ」という商標について、登録の可能性を調査する場合を考えてみます。
特許庁が運営するJ‐PlatPat(特許情報プラットフォーム)を利用すれば、無料で、商標検索をすることができます。
このJ‐PlatPat(特許情報プラットフォーム)を利用する場合、次の2つのページを活用します。
2.「称呼検索」
まずは、「商標出願・登録情報」のページで、「検索項目」の欄は「商標(検索用)」を選択し、「検索キーワード」の欄に、「?べジータ?」と入力して、検索を行います。
「区分」、「類似群コード」なども必要に応じて入力します。
この方法で、「べジータ」という用語を一部に含むような商標を抽出することができます。
次に、「称呼検索」のページで、「称呼1」の欄に、調べたい商標の読み方、つまり「べジータ」と、全角で入力します。
「区分」、「類似群コード」なども必要に応じて入力します。
この方法で、「べジータ」という称呼と類似する称呼の商標を抽出することができます。
「商標出願・登録情報」の検索だけですと、「べジータ」が一部に含まれる商標(例えば「べジータさん」)は見つかりますが、称呼が類似する商標(例えば「べジッタ」)は見つかりません。
また、「称呼検索」だけですと、称呼が類似する商標は見つかりますが、「べジータ」が一部に含まれる商標は見つかりません。
「商標出願・登録情報」と「称呼検索」の両方のページを利用することで、「称呼検索」だけでは検索されなかった類似商標を見つけることができます。
「商標出願・登録情報」と「称呼検索」を使った調査 <応用編>
例えば、「ピッコロ大魔王」という商標について、登録の可能性を調査する場合を考えてみます。
「ピッコロ大魔王」のように、「ピッコロ」と「大魔王」の2つに分けることができるような商標(結合商標といいます)については、「ピッコロ大魔王」全体と類似する他社の登録商標が存在するか否かだけでなく、「ピッコロ」と「大魔王」のそれぞれと類似する他社の登録商標が存在するかについても確認をする必要があります。
そのため、「商標出願・登録情報」のページで、「検索項目」の欄は「商標(検索用)」を選択し、「検索キーワード」の欄に、「?ピッコロ? (スペース)?大魔王?」と入力して、検索を行います。
このとき、検索方式は「OR」のままにしておきます。
そして、「称呼検索」のページでは、「ピッコロ」、「ダイマオー」、「ピッコロダイマオー」の3つの称呼について、称呼検索を行います。
このように結合商標の場合は、複雑な検索が必要となります。
実は、「ベジータ」も「ピッコロ大魔王」も、より確実な調査をするためには、これだけでは足りません。
ですが、これ以上のお話をすると、すごく複雑になるので、ここで留めておきます。お伝えしたかったのは、結合商標の場合は、より複雑な検索が必要になるということです。
ドラゴンボールの世界では、ピッコロ大魔王よりもべジータの方が強い(?)かもしれませんが、商標の世界では、べジータよりもピッコロ大魔王の方が手強いかもしれません。
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